個人事業が大手に対抗してやってはいけない5つのこと

弊社は個人事業主、および小規模店舗の経営者さまを対象にコンサルティングをさせていただいています。

実店舗を経営されている経営者さまにお話を伺うと、近隣にできる大手チェーン店への対策に頭を悩まされている方が多いです。

でも、近隣に大手チェーンが出店するからといって、個人事業・小規模店舗が対抗できないかといえば決してそうではありません。

大手にはできない、個人事業ならではの戦略をたてれば十分に対抗できます。

そしてその戦略をたてるうえで、気を付けなければいけないこと、個人事業主が思わずやってしまいそうなことをまとめてみました。

 

資本にモノを言わせる大手の薄利多売戦略に対抗してはいけない

まず最初にやってしまいがちなことが、「低価格対応」です。

1,000円カットの美容室。 20分1,500円のマッサージ。

これらに代表される低価格サービスが、大手の主力サービスになっています。

大手チェーンは資本力にモノを言わせ、人材を確保しています。

低単価のサービスで客数を増やし、その多い人数に対応できるだけの店員を常に用意しているわけですね。

低価格で多数の販売をする、「薄利多売」こそ、大手の戦略であることは言うまでもありません。

薄利多売の逆を行くことが、個人事業の最大の戦略になります。

限られた人数しか対応できない個人事業が低単価にしてしまったら、客数は増えて売上・利益は下がるという最悪な状況です。

大手に対抗するのであれば、単価ではなくサービス内容です。

大手ができない、個人事業ならではのきめ細かなサービスで対抗することが大事ですね。

決して歩調を合わせて低単価にするのではなく、単価を落とさずに、「この価格だからこそできる秀逸なサービス」の提供を心掛けていきましょう。

 

大手に対抗して広告に力を入れすぎない

大手が資本にモノを言わせるといえば、もう一つ広告費のかけ方、があります。

一流のデザイナーを使ってデザイン制作した、見栄えの良い大判のチラシ。

そんなチラシが、何万部という部数を発行する地元新聞へ折り込みされて、お客さまの元に届きます。

あるいは、ポスティング業者を利用して、各家庭のポストまでチラシを直接届ける、という戦法もとられます。

そのような戦略をみたとき、

「やはりウチも広告を使わないとダメだ・・・ 大手みたいな規模ではできないけれど、少々奮発して広告を打とう」

と考えてしまう人が少なくありません。

ですが、その「少々奮発」レベルが、言葉は悪いですが中途半端レベル、になってしまうんですね。

リアルで配るチラシもWEB広告も、中途半端レベルなものは全く効果が表れないのが現状です。

しかも、個人事業がお金をかけて広告を打った場合、広告費を回収することばかりに目がいってしまい、本来お客さまに向ける目線が別の方向に向いてしまいます。

当たり前のことですが、広告費を回収することが事業の目的ではありませんよね。

広告を打つことが悪いわけではもちろんありません。

ただ、せっかくのお金をかけて広告を打つのであれば、どのタイミングが良いのか、ということをしっかりと見定めなければいけません。

近隣に大手チェーンがオープンして大規模なチラシが蒔かれたので、対抗してウチもやろう、などとは決して思わずに。

自分の店舗の年間スケジュールをしっかりと把握したうえで、効果が出そうな時期を狙って行うようにしましょう。

 

手作り感をだすのであればクオリティに徹底的にこだわる

手作り感のあるノベルティ(粗品)などを用意して、心を込めてプレゼントする、

この「手作り感」こそが、個人事業の醍醐味だと思われる方が多いです。

確かに大量生産でノベルティを用意する大手と比べて、一つ一つのものを丁寧に手作りできることは、個人事業のウリかも知れません。

ですがそこで考えなければいけないのが、手作りのクオリティ感、なんですね。

モノが溢れている時代、お客さまはたとえそれが無料でいただけるノベルティであっても、不要なものは不要です。

残酷な気がしますけど、それが現実です。

手作りのノベルティを用意したり、手作りのサービスを提供する時は、安っぽくならないように注意しましょう。

そして、丁寧に作ること。

この二つがポイントです。

決して高価なものでなくても、クオリティが高くなくても。

真心が込められて、丁寧に作られた品、サービスであればお客さまに喜んでもらえます。

 

アフターフォローの充実こそが個人事業最大の強み

低単価で多数のお客さまを取り扱う大手が、手がまわらないことの一つに、アフターフォローがあげられます。

アフターフォローといっても、大げさなものでなくても大丈夫です。

ご来店してくれたお客さまに対して、感謝の気持ちを伝えること、ですね。

ご住所がおわかりでしたら、手書きのお礼の手紙を出してみる。

大手のアフターフォローといえば、同じ文面で書かれて印刷されたサンクスレターになるでしょう。

人から受けたサービスなのに、人が見えないアフターフォローでは、お客さまの心に何も響きません。

形だけのアフターフォローは、無いに等しいと言ってもいいでしょう。

お客さまの了承を得られるのであれば、FacebookなどのSNSで繋がって、その後コミュニケーションをとっていく、というやり方も効果的ですね。

お店の看板を背負っている大手の従業員さんは、なかなか個人名ではお客さまと繋がりにくいものです。

SNS全盛の時代に、会社のしがらみによりそのSNSを個人として使えないというのも、大手の短所といえるでしょう。

企業として繋がるのか、個人として繋がるのか。

同じようにお客さまと繋がるにしても、その差はとても大きいです。

あくまでもお客さまのご了承を得たうえで、個人としてお客さまとSNSで繋がり、アフターフォローを充実させ、店舗の顧客へと繋げていきたいものです。

 

現実を受け止め、強い気持ちで経営を続けていくこと

最後に一番大事なことが、近隣に大手の出店があったとしても、気持ちの面で負けない、ということです。

とかく大手が近隣に出店という情報を聞くと、「もうウチのような個人経営は終わりだ・・・」と諦めモードに入ってしまいがちです。

ですが、戦わずして負けを認めてしまうことほど、やってはいけないことはありません。

一番ダメな考えですね。

近隣に大手の出店があっても、個人ならではの経営戦略で長年繁盛店を続けている人はたくさんいます。

一方、大手含むライバル店不在の状態であっても、戦略が失敗して早々とお店を畳んでしまう人もいます。

大事なことは大手が近隣に出店しようとしまいと。

個人事業者として揺るぎない信念を持ち、対策を練って戦略を組み立てていけば、生き残る道は必ずあります。

売れないこと、うまくいかないことを外的要因のせいにしていても、何も始まりません。

置かれた現実は現実として、しっかりと受け止めて強い気持ちで経営を続けていきたいですね。

 

 

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